私は昭和47年に金沢市で出生し、4歳から26歳まで富山県射水市(旧新湊市)で暮らしました。大学卒業後の平成11年に和歌山県立医科大学消化器外科に入局し、消化器疾患の一般診療、内視鏡診断・治療、一般消化器外科手術、ロボット手術を中心とした内視鏡外科手術を研鑽し、和歌山県立医科大学の中央内視鏡部次長、消化器外科学講師として、消化器疾患における最先端診療、外科手術、がんの基礎研究に従事してまいりました。特に胃内視鏡・大腸内視鏡件数は2万件以上であり、限りなく痛みのない内視鏡検査を信条に行ってまいりました。これまでの大学病院での診療経験や高難度手術経験を活かして、地域に寄り添った医療と高度専門医療がリンクした新しい医療を展開したいとの想いを胸に、令和6年6月に生まれ育った射水市で「尾島クリニック」を開業しました。
当クリニックは昭和54年に私の父である故尾島敏夫が「尾島外科胃腸科医院」を開設したのがスタートです。令和元年まで旧新湊市のみなさまの医療および健康管理を担うべく、密着型の地域医療に徹してまいりました。このたび、歴史あるこの射水市で、「尾島クリニック」として地域医療を再開させていただくにあたり、身が引き締まる思いであるとともに、多くの方々のご支援とご助力をいただきましたこと、心より厚く御礼申し上げます。
医療の細分化、専門化がすすみ、さらに昨今の医療経済悪化に伴う病床数減少政策により、これまでの病院完結型から地域完結型の医療へシフトしています。このような中で質の高い地域完結型医療を提供するにはこれまで以上に病院群とクリニック間の密な連携が必要であり、その手段として施設間の情報共有は極めて重要であります。当クリニックはIT(Information Technology)、ICT(Information and Communication Technology)を駆使し、地域の高度医療施設(富山大学附属病院、富山県立中央病院、厚生連高岡病院、富山西総合病院など)とオンタイムに密接に連携してまいります。医療のICT化はクリニック内外のコミュニケーションを活発にし、質の高い地域医療の提供だけでなく、医療スタッフの自己研鑽、医療業務の効率化に繋がります。そしてそれらはスタッフの笑顔、医療接遇の向上、そして高いホスピタリティに繋がります。
高度な診断・治療ができる「かかりつけ医」として、地域のみなさまがかかりやすく、また信頼されるように努めてまいります。どうぞよろしくお願いします。